認知症の核医学検査で正しいのはどれか。2 つ選べ。
認知症の核医学検査で正しいのはどれか。2 つ選べ。
- ⑴ ¹²³I-IMP の投与量は740 MBq である。123I-IMPの成人への通常投与量はおよそ111〜222MBqです。740MBqは99mTc標識薬剤で用いられる量で、桁が過大です。
- ⑵ ¹²³I-イオマゼニルは前頭側頭型認知症の診断に用いられる。123I-イオマゼニルは中枢性ベンゾジアゼピン受容体に結合し、神経細胞の生存を評価する薬剤です。てんかん焦点や脳虚血の評価に用いられます。
- ⑶ ¹²³I-MIBG の心臓の集積はLewy〈レビー〉小体型認知症で低下する。Lewy小体型認知症では心臓の交感神経終末が障害されるため、MIBGの心臓集積(心臓/縦隔比)が低下します。鑑別診断に有用な所見です。
- ⑷ 早期のAlzheimer〈アルツハイマー〉型認知症では前頭葉の血流は保たれる。早期のAlzheimer型認知症では後部帯状回・楔前部や頭頂側頭葉の血流低下が先行し、前頭葉の血流は比較的保たれるのが特徴です。
- ⑸ ¹²³I-イオフルパンの線条体集積はAlzheimer〈アルツハイマー〉型認知症で低下する。逆です。イオフルパンの線条体集積はLewy小体型認知症やParkinson病で低下し、Alzheimer型認知症では保たれるのが原則です。
解説
正解は⑶と⑷です。123I-MIBGはノルアドレナリンの類似体として心臓の交感神経終末に取り込まれるため、心臓交感神経が変性するLewy小体型認知症では心臓/縦隔比が低下し、Alzheimer型認知症との鑑別に有用です。またAlzheimer型認知症では後部帯状回・楔前部や頭頂側頭連合野の血流低下が早期から現れる一方、前頭葉の血流は比較的保たれるのが特徴で、進行するにつれて前頭葉にも低下が及びます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-06.html)を加工して作成