診断のために全身像が必要なのはどれか。2 つ選べ。
診断のために全身像が必要なのはどれか。2 つ選べ。
- ⑴ 神経芽腫の¹²³I-MIBG神経芽腫は骨・骨髄・リンパ節へ広く転移するため、病期決定と治療効果判定のために全身の集積を評価する必要があります。
- ⑵ 異所性副甲状腺腫の99mTc-MIBI異所性副甲状腺腫は頸部から上縦隔に位置することが多く、頸部・胸部を含む範囲の撮像で足ります。全身像までは必要ありません。
- ⑶ 右左シャント率算出の99mTc-MAA肺でトラップされなかった粒子が脳や腎などの全身へ分布するため、全身のカウントと肺のカウントを比べてシャント率を算出します。
- ⑷ Parkinson〈パーキンソン〉病の¹²³I-イオフルパン123I-イオフルパンは線条体のドパミントランスポータを画像化する薬剤で、頭部SPECTのみで評価します。
- ⑸ Cushing〈クッシング〉症候群の¹³¹I-アドステロール131I-アドステロールは副腎皮質に集積するため、腹部を中心とした撮像で評価します。全身像は必要ありません。
解説
正解は⑴と⑶です。123I-MIBGによる神経芽腫の検査は、原発巣の評価だけでなく骨・骨髄・リンパ節などへの全身転移を検索する目的があるため、全身像が必要です。99mTc-MAAによる右左シャント率の算出は、肺の毛細血管でトラップされずに全身循環へ流れた粒子の割合を求める検査なので、脳や腎を含む全身のカウントを測定する必要があります。他の3つは目的とする臓器や部位が限られており、局所の撮像で診断が可能です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-06.html)を加工して作成