PET 装置で正しいのはどれか。
PET 装置で正しいのはどれか。
- ⑴ 検出器を回転させてデータを収集する。PETは検出器をリング状に配置して同時計数するため、回転させる必要がありません。検出器を回転させて収集するのはSPECTやガンマカメラです。
- ⑵ 検出器リング径が小さくなると空間分解能が低下する。逆で、リング径が小さいほど消滅放射線の非共線性による位置のぼけが小さくなり、空間分解能は向上します。ただし体格に応じた径が必要です。
- ⑶ 体軸方向視野が長くなると散乱フラクションが低下する。体軸方向視野が長くなると体内の広い範囲からの散乱線を拾うため、散乱フラクションは増加します。低下するのではありません。
- ⑷ silicon photomultiplier〈SiPM〉は磁場の影響を受けやすいためPET/MRI 装置には適さない。SiPMは半導体の光検出器で磁場の影響をほとんど受けません。だからこそ光電子増倍管に代えてPET/MRI装置の検出器として採用されています。
- ⑸ 小型化したシンチレータの数に対して光電子増倍管の数を減らすために検出器をブロック化する。多数の小型シンチレータを束ねて少数の光電子増倍管で位置を弁別するブロック検出器の考え方そのもので、PET装置の基本構成として正しい記述です。
解説
正解は⑸です。PET装置では小さなシンチレータ素子を多数並べることで空間分解能を高めますが、素子ごとに光電子増倍管を取り付けると本数と費用、体積が膨大になります。そこで複数の素子を1つのブロックにまとめ、少数の光電子増倍管の出力の比から発光位置を推定するブロック検出器方式が用いられます。検出器はリング状に配置されるため回転は不要で、リング径が小さいほど陽電子の非共線性の影響が減り分解能は向上します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-06.html)を加工して作成