OS-EM 法で正しいのはどれか。
OS-EM 法で正しいのはどれか。
- ⑴ 負の画素値を生じる。非負性を前提としたモデルで更新するため負の画素値は生じません。負値やそれに伴うアーチファクトが出るのはFBP法の特徴です。
- ⑵ 各画素の最大値を求めることに等しい。EMは観測された投影データが得られる尤度を最大にする画像を求める手法で、画素の最大値を取る操作とは全く別のものです。
- ⑶ 逐次近似の回数とともに雑音が減少する。逆で、反復回数を増やすほど分解能は向上する一方で統計雑音は増加します。そのため適切な反復回数と後処理の平滑化が必要になります。
- ⑷ サブセット数が決まればイタレーション数は固定される。サブセット数とイタレーション(反復)数は独立に設定するパラメータです。サブセット数を決めても反復回数は自由に選べます。
- ⑸ FBP 法と比べて高カウント領域からのストリークアーチファクトが少ない。非負性を保った統計的な逐次近似のため、FBP法で高カウント部から放射状に生じるストリークアーチファクトが少ないという利点があります。
解説
正解は⑸です。OS-EM法は投影データをいくつかのサブセットに分け、EM(期待値最大化)アルゴリズムによる更新を繰り返す逐次近似画像再構成法で、画素値の非負性を前提とした統計モデルに基づいて尤度を最大化します。そのためFBP法のように高カウント領域から放射状に伸びるストリークアーチファクトや負の画素値が生じにくく、SPECT・PETの標準的な再構成法として使われています。ただし反復を重ねると雑音も増えるので、平滑化と反復回数の調整が必要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-06.html)を加工して作成