頸椎椎間板ヘルニア患者の頸椎MRI のT2 強調矢状断像(別冊No. 3)を別に…
頸椎椎間板ヘルニア患者の頸椎MRI のT2 強調矢状断像(別冊No. 3)を別に示す。脊髄の圧迫変形が最も強いレベルはどれか。
- ⑴ C 1/2C1/2には椎間板が存在せず、この高位では脊柱管が広く、脊髄周囲の髄液腔も十分に保たれています。圧迫の主座にはなりません。
- ⑵ C 2/3C2/3では椎間板の後方突出がわずかで、脊髄前面の髄液の高信号が保たれており、脊髄の変形はみられません。
- ⑶ C 3/4C3/4で椎間板の後方突出が最も大きく、脊髄前面の髄液腔が消えて脊髄が前後に扁平化しており、圧迫変形が最も強いレベルです。
- ⑷ C 4/5C4/5にも軽度の膨隆はみられますが、脊髄の前後径の減少はC3/4より小さく、最も強いレベルとはいえません。
- ⑸ C 5/6C5/6は変性が起こりやすい高位ですが、本例では髄液腔が残っており脊髄の扁平化も軽度です。
この問題は別冊の図版(写真・標本・心電図など)を見て答えます。図版は転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも所見の読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑶です。T2強調矢状断像では髄液が高信号、脊髄が中等度の信号として描出されるため、椎間板が後方へ突出して脊髄前面の髄液腔が消え、脊髄そのものが前後に押しつぶされているレベルを探します。本例ではC3/4で椎間板の後方突出が最も大きく、脊髄前面の陥凹と髄液腔の消失が明らかで、圧迫変形が最も強いレベルと判断できます。他のレベルでは椎間板の膨隆が軽度で、脊髄の前後にある髄液の高信号が保たれています。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-06.html)を加工して作成