超音波検査の対象臓器と前処置の組合せで適切なのはどれか。
超音波検査の対象臓器と前処置の組合せで適切なのはどれか。
- ⑴ 腎臓 ― 飲水腎臓の超音波検査に飲水は不要です。飲水や尿の貯留が必要になるのは膀胱や前立腺、胎児評価などで、腎臓は前処置なしで観察できます。
- ⑵ 胆囊 ― 絶食絶食により胆囊が拡張して内部の胆汁が増え、結石やポリープ、壁の厚さを評価しやすくなります。消化管ガスも減るため適切な前処置です。
- ⑶ 乳腺 ― 安静乳腺の超音波検査に安静などの前処置は不要です。体位と圧の加減で描出を調整するため、検査前の特別な準備は要りません。
- ⑷ 膀胱 ― 排尿膀胱は尿で満たして壁や内腔を観察するため、排尿ではなく尿を溜めてもらいます。排尿してしまうと膀胱がつぶれて評価できません。
- ⑸ 甲状腺 ― ヨウ素制限ヨウ素制限が必要になるのは放射性ヨウ素を用いる甲状腺の核医学検査や治療です。超音波検査は形態をみるだけなので食事制限は不要です。
解説
正解は⑵です。胆囊は食事を摂ると収縮して壁が厚く見え、内部の胆汁も減るため、結石やポリープ、壁の評価が難しくなります。そのため腹部超音波検査では絶食(一般に検査前の食事を控える)とし、胆囊を十分に拡張させた状態で観察します。絶食は消化管ガスを減らす効果もあり、膵臓の描出にも有利に働きます。他の臓器では、膀胱は尿を溜める必要があり、腎臓・乳腺・甲状腺には特別な前処置を要しないため、組合せとして適切ではありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-06.html)を加工して作成