MRI 装置で用いられるRF コイルで正しいのはどれか。
MRI 装置で用いられるRF コイルで正しいのはどれか。
- ⑴ ソレノイド型コイルは水平磁場方式で実用される。ソレノイド型コイルは静磁場と垂直な方向に高周波磁場を作る必要から垂直磁場方式で用いられます。水平磁場方式ではサドル型やバードケージ型を使います。
- ⑵ QD 型コイルはリニアコイルに比べて信号が2 倍になる。直交する2つのコイルの信号を位相を合わせて足すため信号は2倍となり、雑音は√2倍にとどまるのでSN比が√2倍改善します。
- ⑶ バードケージ型コイルはサドル型コイルに比べて画像の均一性は低い。逆です。バードケージ型は多数の導体で円筒状に電流分布を作るため、サドル型より照射・受信の均一性が高くなります。
- ⑷ ソレノイド型コイルはサドル型コイルに比べてSN 比が2 倍良好である。ソレノイド型はサドル型よりSN比が高いとされますが、その比は形状や寸法で変わり、一律に2倍と決まるものではありません。
- ⑸ 直径が10 cm のシングルループ型コイルであれば実用感度領域は約20 cmとなる。シングルループ型コイルの実用感度領域は深さ方向でおおむね直径程度までです。直径10cmで20cmの深さまで有効とはなりません。
解説
正解は⑵です。QD(直交検波)型コイルは、互いに直交させた2つのコイルで信号を受け、位相を90度ずらして合成する構造です。2つのコイルの信号が同位相で足し合わされるため信号は2倍になり、一方で雑音は相関がなく√2倍にしかならないので、結果としてSN比は√2倍(約1.4倍)改善します。ソレノイド型は磁場方向との関係から垂直磁場方式で用いられ、バードケージ型はサドル型より均一性が高く、シングルループ型の実用感度領域は直径程度までなので、他の選択肢は誤りです。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-06.html)を加工して作成