国際放射線防護委員会〈ICRP〉2007 年勧告における現存被ばく状況の公衆被ば…
国際放射線防護委員会〈ICRP〉2007 年勧告における現存被ばく状況の公衆被ばくに定められた線量制限で正しいのはどれか。
- ⑴ 線量限度線量限度が適用されるのは計画被ばく状況です。現存被ばく状況では線量限度を用いず、参考レベルで管理します。
- ⑵ 耐容線量耐容線量は組織が耐えられる線量という臨床的な用語で、ICRPの防護体系における線量制限の枠組みには含まれません。
- ⑶ 介入レベル介入レベルは1990年勧告までの緊急時対応の概念で、2007年勧告では参考レベルに統合・整理されました。
- ⑷ 参考レベル現存被ばく状況および緊急時被ばく状況では参考レベルを設定し、それを目安に防護対策を最適化します。
- ⑸ 線量拘束値線量拘束値は計画被ばく状況における職業被ばく・公衆被ばくの線源ごとの上限の目安で、現存被ばく状況には用いません。
解説
正解は⑷です。ICRPの2007年勧告は被ばく状況を計画被ばく状況・緊急時被ばく状況・現存被ばく状況の三つに分け、防護の道具として線量限度・線量拘束値・参考レベルを使い分けます。線量限度が適用されるのは計画被ばく状況だけで、緊急時被ばく状況と現存被ばく状況では参考レベルを設定し、それを超える被ばくを防ぐ対策を計画・実施して線量を合理的に下げていきます。現存被ばく状況の公衆被ばくに定められているのは参考レベルです。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-06.html)を加工して作成