上部消化管造影検査で正しいのはどれか。
上部消化管造影検査で正しいのはどれか。
- ⑴ 窒素で胃を膨らませる。胃を膨らませるのは発泡剤から発生する二酸化炭素です。窒素を注入することはありません。
- ⑵ 二重造影では胃小区を描出する。バリウムの薄い付着と空気の充満を組み合わせる二重造影により、胃小区という粘膜表面の微細な区画模様まで描出できます。
- ⑶ 硫酸バリウムの使用量は500 mL 程度である。高濃度低粘性の硫酸バリウムを150〜200mL程度使うのが一般的です。500mLは多すぎて胃の適切な描出が難しくなります。
- ⑷ 半立位第2 斜位撮影では幽門部を描出できる。幽門部・前庭部の描出には半立位第1斜位(右前斜位系)が適します。第2斜位では胃体上部から穹窿部が主に描出されます。
- ⑸ Brown〈ブラウン〉法による前処置を実施する。Brown法は大腸(バリウム注腸)検査のための腸管前処置法です。上部消化管造影では絶食などの前処置を行います。
解説
正解は⑵です。二重造影は、胃壁に薄く付着させた硫酸バリウムと発泡剤で入れた空気を組み合わせ、粘膜面をレリーフとして描き出す方法で、胃小区(胃粘膜表面の微細な区画模様)まで描出できます。この微細模様の乱れが早期胃癌の所見になります。胃を膨らませるのは発泡剤から出る二酸化炭素、バリウム使用量は高濃度低粘性のもので150〜200mL程度、幽門前庭部の描出は半立位第1斜位が適し、Brown法は大腸検査の前処置なので、他の選択肢は誤りです。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-06.html)を加工して作成