DLP で正しいのはどれか。
DLP で正しいのはどれか。
- ⑴ 撮影1 回当たりの実効線量である。DLPは実効線量ではありません。実効線量を概算するにはDLPに部位別の換算係数(k係数)を掛ける必要があります。
- ⑵ CT 画像の空間分解能を示す指標である。DLPは線量の指標で、空間分解能とは関係ありません。空間分解能はMTFや高コントラスト分解能で評価します。
- ⑶ スライス厚当たりの平均吸収線量である。スライス厚当たりの平均吸収線量に近い考え方はCTDIの側です。DLPはそれに撮影長を掛けた積算量です。
- ⑷ 全撮影範囲のCTDIvol を積算した値である。DLPはCTDIvolに撮影範囲の長さを掛けた量で、全撮影範囲にわたって線量を積算した指標です。単位はmGy・cmです。
- ⑸ CT 画像のコントラスト分解能を示す指標である。コントラスト分解能は低コントラスト分解能試験などで評価する画質指標で、線量指標であるDLPとは別のものです。
解説
正解は⑷です。DLP(dose length product)は、体積CTDI(CTDIvol)に撮影したz軸方向の長さを掛けた量で、単位はmGy・cmです。CTDIvolが撮影範囲の1cm当たりの線量水準を表すのに対し、DLPはそれを撮影範囲全体にわたって積算した「その検査でどれだけ照射したか」を示す指標になります。実効線量の概算にはDLPに部位ごとの換算係数を掛けますが、DLPそのものは実効線量ではありません。空間分解能やコントラスト分解能とは無関係の線量指標です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-06.html)を加工して作成