頭部X 線撮影法と観察目的の組合せで正しいのはどれか。
頭部X 線撮影法と観察目的の組合せで正しいのはどれか。
- ⑴ Caldwell〈コールドウェル〉法 ― 大後頭孔Caldwell法は前頭洞・篩骨洞や眼窩の観察に用います。大後頭孔を見るには軸位方向(Towne法やHirtz法)の撮影が必要です。
- ⑵ Rhese〈レーゼ〉法 ― 三半規管Rhese法は視神経管(光学孔)を描出する撮影法です。三半規管を含む内耳の観察はStenvers法などが適します。
- ⑶ Schüller〈シュラー〉法 ― 視神経管Schüller法は側頭骨の側面像で、中耳・外耳道・顎関節の観察に用います。視神経管はRhese法です。
- ⑷ Stenvers〈ステンバース〉法 ― トルコ鞍Stenvers法は錐体(側頭骨錐体部)と内耳道の観察に用います。トルコ鞍は頭部側面像で観察します。
- ⑸ Waters〈ウォータース〉法 ― 頰骨Waters法は後頭骨の陰影を下方へ逃がして上顎洞と頬骨・頬骨弓を描出する撮影法で、組合せとして正しいものです。
解説
正解は⑸です。Waters法は後頭前頭方向で頭部を後屈させ、後頭骨の陰影を上顎の下へ落として上顎洞や頬骨・頬骨弓を重なりなく描出する撮影法で、顔面外傷や上顎洞炎の評価に用いられます。他の組合せは対象が入れ替わっており、Caldwell法は前頭洞・篩骨・眼窩、Rhese法は視神経管(光学孔)、Schüller法は側頭骨の中耳・外耳道・顎関節、Stenvers法は錐体・内耳道の観察に用いる撮影法です。大後頭孔は軸位方向の撮影で観察します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-06.html)を加工して作成