乳房用X 線装置で正しいのはどれか。
乳房用X 線装置で正しいのはどれか。
- ⑴ 拡大撮影はできない。乳房用装置は微小焦点(0.1mm程度)と拡大撮影台を用いた1.5〜2倍程度の拡大撮影が可能です。微細な石灰化の評価に用います。
- ⑵ 自動露出機構を備える。圧迫後の乳房の厚さや乳腺量に応じた適正線量を得るため、透過線量を監視して曝射を止める自動露出機構を備えています。
- ⑶ インバータ式低電圧装置である。管電圧が25〜35kV程度と低いのは事実ですが、装置区分として「低電圧装置」という分類はありません。低管電圧を精密に制御できるインバータ式高電圧装置です。
- ⑷ X 線管長軸は撮影台と平行である。X線管の長軸は撮影台に対して傾けて取り付けられます。小さなターゲット角と管の傾斜を組み合わせ、胸壁側の照射野端をそろえています。
- ⑸ 放射窓の材料はタングステンである。放射窓(管球窓)にはX線の減弱が小さいベリリウムが用いられます。タングステンはターゲット材料であり、窓材ではありません。
解説
正解は⑵です。乳房撮影では乳腺と脂肪のわずかな差を描出するため、圧迫後の乳房の厚さや構成に応じた適正線量を自動で決める必要があり、自動露出機構(AEC)を備えています。検出器の後方などに置いたセンサで透過線量を監視し、必要な線量に達した時点で曝射を止める仕組みです。管電圧は25〜35kV程度と低く、放射窓にはX線をよく通すベリリウムが用いられ、微小焦点による拡大撮影も可能で、X線管は撮影台に対して傾けて取り付けられるため、他の選択肢は成り立ちません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-06.html)を加工して作成