X 線管装置で誤っているのはどれか。
X 線管装置で誤っているのはどれか。
- ⑴ 放射口はX 線を通過させる開口部である。記述は正しいので正答ではありません。放射口はX線管容器のうちX線束を外に出す開口部です。
- ⑵ 焦点外X 線は実焦点外から放射されるX 線である。記述は正しいので正答ではありません。焦点外X線は反跳電子などが実焦点以外のターゲット面に当たって生じるX線です。
- ⑶ ターゲット角は実焦点面と基準軸とがなす角である。記述は正しいので正答ではありません。ターゲット角は実焦点面と基準軸のなす角で、実効焦点寸法を決める要素です。
- ⑷ 実焦点は加速粒子が当たるターゲットの表面部分である。記述は正しいので正答ではありません。実焦点は加速された電子が実際に衝突するターゲット表面の領域です。
- ⑸ 総ろ過はX 線が透過する部分の取り外しできない物質による線質等価ろ過である。誤りの記述なのでこれが正答です。取り外しできない物質によるろ過は固有ろ過であり、総ろ過は付加ろ過を含めた全体を指します。
解説
正解は⑸です。⑸の文は「取り外しできない物質による線質等価ろ過」を述べており、これは総ろ過ではなく固有ろ過の定義です。総ろ過は、固有ろ過に、絞り装置のろ過板など取り外しできる物質による付加ろ過を加えた、X線束が透過するすべての物質による線質等価ろ過を指します。診断用X線装置では総ろ過をアルミニウム相当2.5mm以上とすることが求められており、固有ろ過・付加ろ過・総ろ過の三つを区別して覚えることが要点です。他の選択肢はいずれも用語の定義として正しい記述です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-06.html)を加工して作成