GM 計数管の出力電圧と時間の関係を図に示す。図の説明で正しいのはどれか。
GM 計数管の出力電圧と時間の関係を図に示す。図の説明で正しいのはどれか。
- ⑴ B は分解時間である。Bはパルス波高が元の高さまで戻る回復時間です。分解時間は不感時間と回復時間を含む、測定系が二つのパルスを区別できる最小の時間間隔を指します。
- ⑵ A が短いほど数え落としが多くなる。逆です。不感時間Aが短いほど次のパルスを取りこぼしにくくなり、数え落としは少なくなります。
- ⑶ 図からβ 線のエネルギーを取得できる。GM計数管の出力波高は入射放射線のエネルギーによらずほぼ一定なので、波高からβ線のエネルギーを求めることはできません。
- ⑷ 出力電圧の高さは放射能の強さに比例する。出力パルスの波高は放電の性質で決まり一定です。放射能の強さはパルスの高さではなく単位時間当たりのパルス数に反映されます。
- ⑸ 波高弁別レベルを超えたパルスの数を計数する。GM計数管は一定波高のパルスを出すため、波高弁別レベルを超えたパルスの個数を計数する方式で測定します。
この問題は別冊の図版(写真・標本・心電図など)を見て答えます。図版は転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも所見の読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑸です。GM計数管は放電を利用するため、入射した放射線の種類やエネルギーにかかわらず、1個の入射に対してほぼ同じ大きさのパルスを出します。そのため計数は、あらかじめ設定した波高弁別レベルを超えたパルスの個数を数える方式となり、波高からエネルギー情報を得ることはできません。図で電圧が回復せず新しいパルスを生じない期間が不感時間、パルスが元の波高に戻るまでの期間が回復時間で、測定系として区別できない最小の時間間隔を分解時間と呼びます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-06.html)を加工して作成