体重60 kg の男性がγ 線の全身急性被ばくをしたときの半致死線量(LD50/…
体重60 kg の男性がγ 線の全身急性被ばくをしたときの半致死線量(LD50/60)に相当する吸収エネルギー[J]はどれか。
- ⑴ 6060Jは60kgでは1Gyに相当します。1Gyの全身被ばくは悪心・一時的な血球減少を起こしますが、半致死線量には達しません。
- ⑵ 120120Jは2Gyに相当します。骨髄障害が明らかになる線量ですが、LD50/60より低い値です。
- ⑶ 180180Jは3Gyに相当します。半致死線量に近い値ではありますが、本問で用いる約4Gyには足りません。
- ⑷ 240LD50/60を約4Gyとすると、4Gy×60kg=240Jとなり、体重60kgの男性が吸収したエネルギーに一致します。
- ⑸ 480480Jは8Gyに相当し、消化器死や中枢神経死の領域に入るほぼ確実な致死線量です。半数が生存する線量ではありません。
解説
正解は⑷です。吸収線量は単位質量あたりに吸収されるエネルギーなので、吸収エネルギー[J]=吸収線量[Gy]×質量[kg]で求まります。ヒトのγ線全身急性被ばくにおける半致死線量(LD50/60、60日で半数が死亡する線量)は約4Gyとされているので、4Gy×60kg=240Jとなります。240Jはコップの水を数度温める程度のわずかなエネルギーで、それでも半数が致死となるのは、造血系という高感受性の組織が障害されるためです。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-06.html)を加工して作成