食道と同じ上皮組織を持つ臓器はどれか。
食道と同じ上皮組織を持つ臓器はどれか。
- ⑴ 胃胃の粘膜は粘液を分泌する単層円柱上皮です。食道との境界で上皮が切り替わります。
- ⑵ 十二指腸十二指腸は絨毛をもつ単層円柱上皮で覆われ、吸収に適した構造をしています。
- ⑶ 回腸回腸も絨毛の発達した単層円柱上皮で、栄養素の吸収を担います。
- ⑷ 結腸結腸は杯細胞の多い単層円柱上皮で、水分の吸収と粘液の分泌を行います。
- ⑸ 肛門肛門管の下部は歯状線を境に重層扁平上皮となり、食道と同じ上皮組織をもちます。
解説
正解は⑸です。食道の粘膜は重層扁平上皮で覆われており、食物が通過する際の摩擦に耐えられる構造になっています。消化管では胃から結腸までが吸収と分泌に適した単層円柱上皮であるのに対し、入口である食道と出口である肛門管の下部は再び重層扁平上皮に変わります。したがって食道と同じ上皮をもつ臓器は肛門です。上皮が切り替わる境界部は食道胃接合部や歯状線と呼ばれ、慢性的な刺激によって扁平上皮と円柱上皮が入れ替わる化生が起こりやすく、Barrett食道のように発癌の危険が高まる部位として重要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-06.html)を加工して作成