若年者と比較して高齢者で発症頻度が低いのはどれか。
若年者と比較して高齢者で発症頻度が低いのはどれか。
- ⑴ 多発性硬化症20〜40歳代の若い成人に好発する脱髄疾患で、高齢者での新規発症はまれです。
- ⑵ 慢性硬膜下血腫脳萎縮により架橋静脈が引き伸ばされやすい高齢者に多く、軽微な外傷後に発症します。
- ⑶ 特発性正常圧水頭症歩行障害・認知機能低下・尿失禁を三徴とする高齢者に多い疾患で、シャント術で改善が期待できます。
- ⑷ Parkinson〈パーキンソン〉病黒質のドパミン神経の変性による疾患で、発症は50〜60歳代以降が多く、加齢とともに増えます。
- ⑸ Alzheimer〈アルツハイマー〉型認知症認知症の原因として最も多く、年齢が上がるほど有病率が高くなる代表的な疾患です。
解説
正解は⑴です。多発性硬化症は中枢神経の髄鞘が自己免疫的に障害される脱髄疾患で、20〜40歳代の比較的若い成人、とくに女性に好発します。したがって高齢者で新たに発症する頻度は低く、若年者と比べて発症頻度が低い疾患といえます。これに対して慢性硬膜下血腫は脳萎縮と軽微な頭部外傷を背景に高齢者に多く、特発性正常圧水頭症、Parkinson病、Alzheimer型認知症はいずれも加齢とともに有病率が上がる代表的な疾患です。年齢分布は鑑別診断の重要な手がかりになるので、疾患ごとに整理しておきましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-06.html)を加工して作成