細菌性肺炎の患者の血液検査で異常高値となる可能性が高いのはどれか。
細菌性肺炎の患者の血液検査で異常高値となる可能性が高いのはどれか。
- ⑴ 赤血球数赤血球数は多血症や脱水で高くなる指標で、細菌感染そのものでは増えません。
- ⑵ 血色素量血色素量は貧血の評価に用いる指標で、肺炎で異常高値となる項目ではありません。
- ⑶ ヘマトクリット値ヘマトクリット値は脱水で見かけ上高くなることはありますが、細菌性肺炎に特徴的な高値ではありません。
- ⑷ 白血球数好中球を中心とした急性炎症反応により、末梢血の白血球数が増加し核左方移動を伴います。
- ⑸ 血小板数血小板は炎症で軽度に増えることもありますが、細菌性肺炎で異常高値となる代表的な項目ではありません。
解説
正解は⑷です。細菌性肺炎では、侵入した細菌に対して好中球を中心とする急性の炎症反応が起こり、骨髄からの産生と放出が高まるため末梢血の白血球数が増加します。多くは1万/μLを超え、幼若な好中球(桿状核球)の割合が増える核左方移動を伴います。あわせてCRPやプロカルシトニンなどの炎症マーカーも上昇し、診断や治療効果の判定に用いられます。赤血球数やヘモグロビン、ヘマトクリットは酸素運搬に関わる指標で肺炎そのものでは高値になりません。重症例ではむしろ白血球が減少することもあり、予後不良の徴候とされます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-06.html)を加工して作成