我が国の新規人工透析導入の原因で最も多いのはどれか。
我が国の新規人工透析導入の原因で最も多いのはどれか。
- ⑴ 腎結石腎結石は腎後性の腎障害を起こし得ますが、透析導入の原因としては上位に入りません。
- ⑵ 多発性囊胞腎多発性囊胞腎は透析導入の原疾患の上位に挙がる遺伝性疾患ですが、割合は数%程度で最多ではありません。
- ⑶ 糖尿病性腎症2023年末の日本透析医学会の統計でも新規導入原疾患の第1位で、約4割を占めています。
- ⑷ ループス腎炎ループス腎炎は全身性エリテマトーデスに伴う腎障害で、透析導入の原因としてはごく少数です。
- ⑸ 慢性糸球体腎炎慢性糸球体腎炎はかつて第1位でしたが、1998年に糖尿病性腎症に抜かれ、現在は第2位です。順位の変遷に注意しましょう。
解説
正解は⑶です。日本透析医学会が毎年行っている「わが国の慢性透析療法の現況」の集計では、新規に透析を導入した患者の原疾患として糖尿病性腎症が長年第1位を占めており、2023年末の統計でも約4割と最も多くなっています。第2位が慢性糸球体腎炎、第3位が腎硬化症で、近年は高齢化を背景に腎硬化症の割合が増え、慢性糸球体腎炎の割合は減少傾向にあります。糖尿病性腎症は血糖と血圧の管理によって進行を遅らせられるため、早期からの介入が重視されています。統計値は年ごとに更新されるため、時点を確認して覚えましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-06.html)を加工して作成