細胞のエネルギー産生に最も深く関わるのはどれか。
細胞のエネルギー産生に最も深く関わるのはどれか。
- ⑴ 核核はDNAを収めて遺伝情報の保存と転写を担う場所です。エネルギー産生の場ではありません。
- ⑵ 小胞体粗面小胞体は蛋白質の合成と修飾、滑面小胞体は脂質合成やカルシウム貯蔵を担い、ATP産生の場ではありません。
- ⑶ リボソームリボソームはmRNAの情報をもとに蛋白質を合成する構造で、むしろATPを消費する側です。
- ⑷ ミトコンドリアクエン酸回路と電子伝達系による酸化的リン酸化が行われ、細胞のATPの大部分がここで産生されます。
- ⑸ Golgi〈ゴルジ〉体Golgi体は小胞体で作られた蛋白質に糖鎖を付けて選別し、輸送小胞として送り出す働きを担います。
解説
正解は⑷です。ミトコンドリアは内膜と外膜からなる二重膜構造をもつ細胞小器官で、内膜がひだ状に折れ込んだクリステに電子伝達系の酵素複合体とATP合成酵素が並んでいます。基質ではクエン酸回路が働き、そこで生じたNADHなどの還元力を電子伝達系に渡して膜間腔へ水素イオンを汲み出し、その濃度勾配を利用して酸素呼吸によるATP産生(酸化的リン酸化)を行います。細胞のエネルギー通貨であるATPの大部分がここで作られるため、「細胞の発電所」と呼ばれます。独自のDNAをもつことも特徴です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-06.html)を加工して作成