MRI における安全性で正しいのはどれか。
MRI における安全性で正しいのはどれか。
- ⑴ 緊急時の救命処置は検査室内で行う。救命処置は静磁場の影響を受けない検査室外へ速やかに搬出して行います。除細動器などを検査室内へ持ち込んではいけません。
- ⑵ 人体の発熱は主に傾斜磁場によって生じる。人体の発熱は主に高周波(RF)の吸収によるもので、SARとして管理されます。傾斜磁場は末梢神経刺激や騒音の原因です。
- ⑶ 胎児や乳児に対する安全性は確立されている。胎児や乳児に対する安全性は確立されていません。とくに妊娠初期は有益性を慎重に検討したうえで実施します。
- ⑷ 導電性ワイヤーを内在したカテーテルは、発熱の原因となる。導電性ワイヤーにRFによる誘導電流が流れて局所的に発熱し、熱傷の原因となります。
- ⑸ 条件つきMRI 対応ペースメーカは、撮影条件を遵守すればすべての施設で検査が可能である。条件つきMRI対応であっても、緊急対応体制や関連学会の定める施設要件を満たした施設に限られ、すべての施設で行えるわけではありません。
解説
正解は⑷です。導電性のワイヤーを内蔵したカテーテルや心電図用のリード線が体内や体表にあると、送信された高周波(RF)によってワイヤーに誘導電流が流れ、とくに先端やループを作った部分に電流が集中して発熱し、熱傷を起こす危険があります。このためMRI検査では、金属を含むカテーテル類やコード類の持ち込みを避け、やむを得ない場合はループを作らず皮膚から離して配置します。人体の発熱そのものも主にRFの吸収(SAR)によるもので、傾斜磁場は末梢神経刺激や大きな騒音の原因になるという違いを整理しておきましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-06.html)を加工して作成