ショックの原因と初期治療の組合せで正しいのはどれか。
ショックの原因と初期治療の組合せで正しいのはどれか。
- ⑴ 敗血症 ― 抗血小板薬敗血症性ショックの初期治療は十分な輸液と早期の抗菌薬投与、必要に応じた昇圧薬です。抗血小板薬は用いません。
- ⑵ 緊張性気胸 ― 胸腔穿刺胸腔内の陽圧を解除して静脈還流を回復させる処置であり、緊張性気胸に対する最優先の初期治療です。
- ⑶ 急性心筋梗塞 ― 副腎皮質ホルモン剤急性心筋梗塞では冠動脈の再灌流療法と抗血栓療法が中心です。副腎皮質ホルモン剤は標準的な治療ではありません。
- ⑷ 大動脈瘤破裂 ― 抗凝固薬大動脈瘤破裂では出血の制御と緊急手術が必要です。抗凝固薬は出血を助長するため使ってはいけません。
- ⑸ アナフィラキシー ― 硫酸アトロピンアナフィラキシーの第一選択はアドレナリンの筋肉内注射です。硫酸アトロピンは徐脈や有機リン中毒に用いる薬です。
解説
正解は⑵です。緊張性気胸は、胸腔内へ漏れた空気が逃げ場を失って圧が上がり、縦隔が反対側へ押されて静脈還流が妨げられることでショックに至る病態です。したがって治療は原因である胸腔内の陽圧をただちに解除することであり、太い針での胸腔穿刺(脱気)に続いて胸腔ドレナージを行います。画像検査の結果を待たずに実施すべき処置とされています。ショックは原因によって治療がまったく異なるため、循環血液量減少性、心原性、閉塞性、血液分布異常性という分類と、それぞれの初期治療を結び付けて覚えておきましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-06.html)を加工して作成