外部放射線治療で正しいのはどれか。
外部放射線治療で正しいのはどれか。
- ⑴ 局所的な治療ができる。照射野を設定して標的にだけ線量を集中させる局所治療であり、外部照射の基本的な性格を表しています。
- ⑵ 高齢者には適応がない。逆です。侵襲が小さく全身状態への負担が軽いため、手術が難しい高齢者にはむしろ良い適応となります。
- ⑶ 良性腫瘍は適応とならない。動静脈奇形、聴神経腫瘍、髄膜腫、甲状腺眼症、ケロイドなど良性疾患にも用いられています。
- ⑷ 臓器の機能や形態を温存できない。逆です。切除せずに治療できるため、喉頭や乳房、直腸などで形態と機能の温存が大きな利点になります。
- ⑸ 手術療法と比較して腫瘍制御の確実性が高い。一般に腫瘍そのものを取り除く手術のほうが局所制御の確実性は高く、放射線治療は機能温存とのバランスで選ばれます。
解説
正解は⑴です。外部放射線治療は、体外から照射野を設定して標的にだけ線量を集中させる局所治療であり、全身に作用する薬物療法とはこの点で性格が異なります。多門照射や強度変調放射線治療によって腫瘍への線量を高めつつ周囲の正常組織を守れるため、臓器の形態や機能を残したまま治療できることが大きな利点です。身体への負担が小さいので全身状態の悪い方や高齢者にも適応でき、動静脈奇形や聴神経腫瘍のような良性疾患にも用いられます。ただし局所治療である以上、照射野の外の病変には効果が及ばない点に注意が必要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-06.html)を加工して作成