副腎皮質シンチグラフィで正しいのはどれか。
副腎皮質シンチグラフィで正しいのはどれか。
- ⑴ 投与翌日に撮影する。131I-アドステロールは集積に日数を要し、撮像は投与の5〜7日後以降に行います。翌日では十分な集積が得られません。
- ⑵ ¹²³I-MIBG が用いられる。123I-MIBGは副腎髄質や交感神経に集まる薬剤です。副腎皮質には131I-アドステロールを用います。
- ⑶ 褐色細胞腫の診断で用いられる。褐色細胞腫は副腎髄質の腫瘍で、123I-MIBGシンチグラフィの適応です。皮質シンチグラフィでは診断できません。
- ⑷ デキサメタゾンによって正常副腎への集積が抑制される。デキサメタゾンでACTHを抑えると正常皮質の集積が下がり、自律性の腺腫が相対的に描出されやすくなります。
- ⑸ 原発性アルドステロン症では片側のみに集積を認めることが多い。原発性アルドステロン症は両側性の特発性アルドステロン症も多く、その場合は両側に集積します。片側性とは限りません。
解説
正解は⑷です。副腎皮質シンチグラフィは、コレステロール類似体である131I-アドステロールが副腎皮質に取り込まれる性質を利用します。デキサメタゾンを前投与するとACTHの分泌が抑えられ、ACTHに依存する正常な副腎皮質への集積が低下するため、自律的にホルモンを産生する腺腫だけが相対的に強く描出され、病巣の局在診断がしやすくなります。これをデキサメタゾン抑制シンチグラフィといいます。131Iを用いるため集積までに時間がかかり、撮像は投与の5〜7日後以降に行う点もあわせて覚えておきましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-06.html)を加工して作成