放射性医薬品投与時に30 秒以上かけてゆっくり静注する必要があるのはどれか。
放射性医薬品投与時に30 秒以上かけてゆっくり静注する必要があるのはどれか。
- ⑴ 99mTc-ECD99mTc-ECDは脳血流製剤で、むしろ短時間で脳に分布させるため速やかに静注します。緩徐投与の規定はありません。
- ⑵ 99mTc-MIBI99mTc-MIBIは通常の静注でよく、投与速度についての特別な規定はありません。
- ⑶ ¹²³I-MIBG123I-MIBGも血圧変動を避けるため緩徐に投与しますが、「30秒以上かけて」と規定されているのはアドステロールで、紛らわしい選択肢です。
- ⑷ ¹³¹I-アドステロール溶解補助剤のポリソルベート80等による副作用を避けるため、添付文書で30秒以上かけた緩徐な静注が定められています。
- ⑸ ²⁰¹TlCl201TlClは通常の静注で投与し、投与速度に関する特別な規定はありません。
解説
正解は⑷です。131I-アドステロール(131I-6β-ヨードメチル-19-ノルコレステロール)は脂溶性が高く、注射液にするためにポリソルベート80などの界面活性剤とエタノールが溶解補助剤として加えられています。これらを急速に静注すると血圧低下やショック様症状、血管痛などが起こり得るため、添付文書で30秒以上かけて緩徐に静脈内へ投与するよう定められています。放射性医薬品は多くが少量の静注で済みますが、このように製剤の添加物に由来する注意が必要なものがある点を押さえておきましょう。投与後は数日おいて撮像します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-06.html)を加工して作成