発症1 ~6 時間における脳梗塞病変部について、拡散強調像とT2 強調像の信号強…
発症1 ~6 時間における脳梗塞病変部について、拡散強調像とT2 強調像の信号強度の組合せで正しいのはどれか。拡散強調像 T2 強調像
- ⑴ 高信号 ― 低信号拡散強調像が高信号になる点は正しいのですが、超急性期のT2強調像は低信号にはならず等信号です。
- ⑵ 高信号 ― 等信号細胞性浮腫による拡散制限で拡散強調像は高信号となり、含水量の増加が乏しいためT2強調像はまだ等信号です。
- ⑶ 低信号 ― 高信号信号の関係が逆です。超急性期は拡散強調像が高信号、T2強調像が等信号で、この組合せは慢性期の一部にも当てはまりません。
- ⑷ 低信号 ― 低信号急性期の梗塞巣で拡散強調像が低信号になることはありません。拡散が制限されるため高信号になります。
- ⑸ 低信号 ― 等信号T2強調像が等信号である点は合っていますが、拡散強調像は低信号ではなく高信号を示します。
解説
正解は⑵です。脳梗塞の超急性期には、まず細胞が虚血に陥って細胞性浮腫(細胞内への水の移動)が起こり、水分子の拡散が制限されます。これは発症から数十分で拡散強調像の高信号として現れ、ADC値の低下を伴います。一方、組織全体の含水量が増える血管原性浮腫はもっと遅れて生じるため、発症1〜6時間の時点ではT2強調像やFLAIRではまだ変化が現れず、等信号にとどまります。T2強調像で高信号になるのはおおむね発症6〜8時間以降で、この「拡散強調像だけが陽性」という時期が超急性期の診断に用いられます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-06.html)を加工して作成