細胞外液性ガドリニウム造影剤で正しいのはどれか。
細胞外液性ガドリニウム造影剤で正しいのはどれか。
- ⑴ 尿中に排泄される。細胞外液に分布したのち代謝されず、腎の糸球体で濾過されて尿中へ排泄されます。
- ⑵ MRCP で必要とされる。MRCPは胆汁や膵液そのものを重T2強調で描出する方法で、造影剤を使わずに撮像します。
- ⑶ 肝細胞に特異的に取り込まれる。肝細胞への特異的な取り込みはGd-EOB-DTPAなど肝細胞特異性造影剤の性質で、細胞外液性のものにはありません。
- ⑷ 環状型は線状型より脳組織に沈着しやすい。逆です。キレートの安定性は環状型の方が高く、脳の歯状核などへの沈着が問題となったのは主に線状型です。
- ⑸ アナフィラキシーの頻度は非イオン性水溶性ヨード造影剤より高い。ガドリニウム造影剤の重篤な副作用の頻度はヨード造影剤より低いとされています。投与量が少ないことも理由の一つです。
解説
正解は⑴です。ガドペンテト酸メグルミンなどの細胞外液性ガドリニウム造影剤は、投与後に血管内から間質(細胞外液腔)へ広がり、代謝を受けずに腎の糸球体で濾過されてほとんどが尿中へ排泄されます。半減期は腎機能が正常であれば1〜2時間程度で、腎機能が低下している場合は排泄が遅れ、腎性全身性線維症の危険が高まるため注意が必要です。肝細胞に取り込まれるのはGd-EOB-DTPAのような肝細胞特異性造影剤で、細胞外液性のものとは分布と排泄経路が異なる点を区別して覚えましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp260424-06.html)を加工して作成