ROC 解析で正しいのはどれか。
ROC 解析で正しいのはどれか。
- ⑴ ROC 曲線の横軸は真陽性率である。横軸は偽陽性率です。真陽性率(感度)は縦軸にとります。
- ⑵ ROC 曲線下の面積の最大値は0.5 である。曲線下面積の最大値は1.0です。0.5はまったく識別できない、偶然と変わらない状態を示す値です。
- ⑶ ROC の解析結果は物理的評価と一致する。ROC解析は観察者の視覚的な判断を評価する方法で、物理的評価の結果と必ず一致するとは限りません。両者を併せて評価します。
- ⑷ ROC 曲線は信号コントラストの高低に影響されない。信号のコントラストが高いほど識別しやすくなり曲線は左上に寄ります。コントラストの影響を受けないという記述は誤りです。
- ⑸ ROC 曲線間の統計的有意差検定にJackknife 法が用いられる。観察者間と症例間のばらつきを含むデータでROC曲線下面積の差を検定する方法として、Jackknife法を用いた解析が広く使われています。
解説
正解は⑸です。ROC解析では複数の観察者が複数の症例を読影するため、データに観察者間と症例間のばらつきが混在します。この条件でROC曲線下面積の差に統計的な有意差があるかを検定する方法として、Jackknife法を用いた多変量解析(JAFROC法など)が広く使われています。ROC曲線は横軸に偽陽性率、縦軸に真陽性率をとる曲線で、曲線下面積は0.5(まったく識別できない)から1.0(完全に識別できる)の値をとります。また観察者の判断は信号のコントラストに左右されるため曲線の形は変化し、物理的評価の結果と必ず一致するとは限りません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-06.html)を加工して作成