血管造影検査で患者の被ばく低減につながるのはどれか。
血管造影検査で患者の被ばく低減につながるのはどれか。
- ⑴ 照射野を広くする。照射野を広げると被ばくする体積と散乱線が増え、患者被ばくは増加します。絞り込むことが低減策です。
- ⑵ 透視時間を長くする。透視時間が長くなればそのまま照射時間が延びるため、被ばくは増加します。
- ⑶ 幾何学的拡大透視を多用する。幾何学的拡大透視では視野を狭めた分だけ入射線量率を上げる必要があり、皮膚線量が増加します。
- ⑷ 透視時のパルスレートを下げる。パルスレートを下げると1秒あたりの照射回数が直接減るため、患者被ばくを大きく低減できます。血管造影での標準的な低減策です。
- ⑸ 撮影時のフレームレートを上げる。撮影のフレームレートを上げると1秒あたりの撮影枚数が増え、被ばくは増加します。
解説
正解は⑷です。透視のパルスレートを下げると、1秒あたりのX線パルスの数が減るため、単位時間あたりの照射回数が直接減り、患者の被ばく線量を大きく低減できます。血管造影では長時間の透視が避けられないため、30パルス毎秒から15や7.5パルス毎秒へ落とす設定が標準的な被ばく低減策になっています。動きの速い場面以外では画質への影響も許容範囲です。これに対し照射野を広げる、透視時間を延ばす、幾何学的拡大透視を多用する、撮影のフレームレートを上げるといった操作は、いずれも照射量を増やし被ばくを増加させる方向に働きます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-06.html)を加工して作成