散乱線除去グリッドで正しいのはどれか。
散乱線除去グリッドで正しいのはどれか。
- ⑴ 平行グリッドには使用距離限界がある。逆です。使用距離限界があるのは箔が焦点に向かって傾いている収束グリッドで、平行グリッドには焦点距離の制限はありません。
- ⑵ グリッド露出係数は全放射線透過率の逆数で表す。グリッド露出係数は、同じ写真濃度を得るために必要な線量の倍率で、全放射線透過率の逆数として定義されます。
- ⑶ グリッド密度は中心部1 cm の吸収はくの重さで表す。グリッド密度は1cmあたりの吸収箔の本数(本/cm)で表します。箔の重さではありません。
- ⑷ グリッド比は中心部の吸収はくの高さに対するはくの間隔の比で表す。逆です。グリッド比は吸収箔の高さを箔と箔の間隔で割った値、すなわち間隔に対する高さの比です。
- ⑸ イメージ改善係数は全放射線透過率に対する一次放射線透過率の比で表す。全放射線透過率に対する一次放射線透過率の比は選択度です。イメージ改善係数はグリッドの有無によるコントラストの比を表します。
解説
正解は⑵です。グリッド露出係数は、グリッドを使わない場合と同じ写真濃度を得るために線量を何倍にすればよいかを表す量で、グリッドを通り抜ける全放射線の透過率の逆数として定義されます。透過率が小さいグリッドほど露出係数は大きくなり、患者被ばくが増えます。他の選択肢は定義が入れ替わっています。平行グリッドには使用距離限界がなく、限界があるのは収束グリッドです。グリッド密度は1cmあたりの吸収箔の本数、グリッド比は箔の高さを箔の間隔で割った値、そして全放射線透過率に対する一次放射線透過率の比は選択度と呼ばれる量です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-06.html)を加工して作成