変圧器に使用する絶縁油に求められる性状で適切でないのはどれか。
変圧器に使用する絶縁油に求められる性状で適切でないのはどれか。
- ⑴ 粘度が高い。粘度が高いと対流による冷却が妨げられ、巻線のすき間にも浸透しにくくなります。絶縁油に求められるのは低い粘度なので、これが適切でない記述です。
- ⑵ 引火点が高い。引火点が高いことは火災防止のために必要な性状です。記述は適切なので正答ではありません。
- ⑶ 比熱が大きい。比熱が大きいほど同じ発熱量に対する温度上昇が小さくなり、冷却に有利です。適切な性状です。
- ⑷ 絶縁耐力が大きい。絶縁耐力が大きいことは高電圧に耐えるために不可欠な性状です。適切な記述です。
- ⑸ 化学的に安定である。化学的に安定であることは、長期使用による劣化やスラッジ生成を防ぐために必要です。適切な記述です。
解説
正解は⑴です。変圧器の絶縁油は、巻線間を絶縁すると同時に、対流によって熱を運び出して冷却する役割を担います。粘度が高いと油が流れにくくなって対流による放熱が妨げられ、また巻線のすき間へ浸透しにくく絶縁も不十分になるため、粘度は低いことが求められます。したがって粘度が高いという記述は適切ではありません。他の性状は、引火点が高いことは火災の防止、比熱が大きいことは温度上昇の抑制、絶縁耐力が大きいことは高電圧に耐えること、化学的に安定であることは長期使用での劣化やスラッジ生成の防止につながり、いずれも求められます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-06.html)を加工して作成