TD5/5 で正しいのはどれか。
TD5/5 で正しいのはどれか。
- ⑴ 単位はSv である。TD5/5は組織の耐容線量なので単位はGyです。Svは確率的影響を評価する防護量に用いる単位です。
- ⑵ 急性期有害事象を示す指標である。5年という観察期間が示すとおり、評価しているのは晩期有害事象です。急性期の指標ではありません。
- ⑶ 肺に5 Gy が照射されている割合を表す指標である。これはV5のような線量体積ヒストグラムの指標の説明です。TD5/5は割合ではなく線量を表します。
- ⑷ 5 年間で5 %以下の確率で有害事象が生じる線量である。TD5/5は、照射後5年以内に5%の患者で重篤な有害事象が生じると推定される線量、すなわち耐容線量を表します。
- ⑸ 5 Gy で5 回照射した場合に有害事象が生じる確率である。分割回数と線量を掛け合わせた意味ではありません。2つの5は発生確率5%と観察期間5年を表しています。
解説
正解は⑷です。TD5/5は耐容線量を表す指標で、その臓器に照射したときに5年以内に5%の患者で重篤な有害事象が生じると推定される線量をいいます。同様にTD50/5は5年以内に50%で生じる線量です。放射線治療計画では、リスク臓器の線量をこの値より十分低く抑えることが目標になります。名称の2つの5がそれぞれ発生確率と観察期間を表す点が要点です。単位は吸収線量のGyであり、確率的影響を扱うSvではありません。また5年という観察期間から分かるとおり、評価しているのは急性期ではなく晩期有害事象です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-06.html)を加工して作成