職業と職業病の組合せで正しいのはどれか。2 つ選べ。
職業と職業病の組合せで正しいのはどれか。2 つ選べ。
- ⑴ タール取扱従事者 ― 前立腺癌タールなど多環芳香族炭化水素の取扱いで問題になるのは皮膚癌や肺癌です。前立腺癌との関連は職業病として認められていません。
- ⑵ 蛍光塗料取扱従事者 ― 肺癌蛍光塗料に用いられたラジウムでは、体内に取り込まれて骨に沈着し骨肉腫を起こしたことが知られています。肺癌ではありません。
- ⑶ ベンゼン取扱従事者 ― 悪性リンパ腫ベンゼンは骨髄毒性をもち、再生不良性貧血や白血病の原因となります。悪性リンパ腫が代表的な組合せではありません。
- ⑷ アスベスト取扱従事者 ― 悪性胸膜中皮腫アスベストは胸膜に残留して慢性炎症を起こし、数十年の潜伏期を経て悪性胸膜中皮腫を発生させます。代表的な職業性疾患です。
- ⑸ 電離放射線作業従事者 ― 白内障水晶体は比較的低い線量でも混濁を来すため、電離放射線作業従事者では白内障が職業病として問題になります。線量限度も引き下げられています。
解説
正解は⑷と⑸です。アスベスト(石綿)は胸膜に長く残って慢性の炎症を起こし、数十年の潜伏期を経て悪性胸膜中皮腫や肺癌を発生させます。石綿健康被害救済法の対象にもなっている代表的な職業病です。また電離放射線作業では、水晶体が比較的低い線量でも混濁を来すため白内障が問題となり、令和3年から水晶体の等価線量限度が5年平均で年20mSvかつ年50mSvに引き下げられました。他の選択肢は、タールは皮膚癌・肺癌、蛍光塗料のラジウムは骨肉腫、ベンゼンは白血病というように対応が入れ替わっています。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-06.html)を加工して作成