Cushing〈クッシング〉病で過剰分泌されるのはどれか。
Cushing〈クッシング〉病で過剰分泌されるのはどれか。
- ⑴ 成長ホルモン成長ホルモンの過剰分泌は先端巨大症(小児では下垂体性巨人症)を来す病態で、Cushing病とは異なります。
- ⑵ 抗利尿ホルモン抗利尿ホルモンの過剰分泌はSIADHで、低ナトリウム血症を来します。
- ⑶ 性腺刺激ホルモン性腺刺激ホルモン産生腺腫はまれで、Cushing病の病態ではありません。
- ⑷ 甲状腺刺激ホルモン甲状腺刺激ホルモン産生下垂体腺腫は甲状腺機能亢進を来しますが、Cushing病とは別の疾患です。
- ⑸ 副腎皮質刺激ホルモンCushing病は下垂体前葉の腺腫からACTHが過剰分泌され、副腎皮質を刺激してコルチゾール過剰を来す病態です。中心性肥満や満月様顔貌などを生じます。
解説
正解は⑸です。Cushing病は、下垂体前葉の腺腫から副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)が過剰に分泌され、その刺激によって副腎皮質からコルチゾールが過剰に産生される病態です。中心性肥満、満月様顔貌、皮膚線条、高血糖、高血圧、骨粗鬆症などを来します。なお、副腎腫瘍などACTHとは無関係にコルチゾールが過剰になる病態も含めた総称がCushing症候群で、そのうち下垂体腺腫によるものだけをCushing病と呼ぶ、という区別も重要です。成長ホルモンの過剰は先端巨大症、抗利尿ホルモンの過剰はSIADHであり、いずれも別の疾患です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-06.html)を加工して作成