硫酸バリウムを用いた注腸造影検査の適応で誤っているのはどれか。
硫酸バリウムを用いた注腸造影検査の適応で誤っているのはどれか。
- ⑴ 大腸癌大腸癌では腸管の狭窄や壁の変形を評価でき、注腸造影の代表的な適応です。
- ⑵ 大腸憩室大腸憩室では憩室の数や分布を描出でき、適応となります。
- ⑶ 大腸穿孔穿孔があるとバリウムが腹腔内へ漏れて排出されず、細菌を伴うバリウム腹膜炎を起こし致命的になり得ます。硫酸バリウムは禁忌で、必要なら水溶性ヨード造影剤を用います。
- ⑷ 潰瘍性大腸炎潰瘍性大腸炎では病変の範囲や粘膜の変化を評価でき適応となります。ただし重症例や中毒性巨大結腸症では禁忌です。
- ⑸ 大腸ポリープ大腸ポリープは二重造影法で隆起性病変として描出でき、適応となります。
解説
正解は⑶です。硫酸バリウムは水に溶けず体内にも吸収されないため、消化管の外へ漏れると排出されず、腸内細菌を伴ってバリウム腹膜炎を起こし致命的になり得ます。したがって大腸穿孔が疑われる場合は禁忌であり、どうしても造影が必要なときは水溶性のヨード造影剤を用います。大腸癌、大腸憩室、潰瘍性大腸炎、大腸ポリープはいずれも注腸造影で病変の形態や広がりを評価でき、適応となります。穿孔のほかに、腸閉塞や中毒性巨大結腸症も硫酸バリウムの禁忌にあたる点を併せて押さえておきましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-06.html)を加工して作成