心原性ショックの臨床症状で誤っているのはどれか。
心原性ショックの臨床症状で誤っているのはどれか。
- ⑴ 頻呼吸組織低灌流による代謝性アシドーシスの代償や肺うっ血のため呼吸数は増えます。心原性ショックでみられる所見です。
- ⑵ 意識低下脳血流の低下により不穏から意識障害へと進みます。ショックの重要な所見です。
- ⑶ 顔面蒼白末梢血管の収縮と心拍出量の低下により皮膚が蒼白になります。ショックの5徴の一つです。
- ⑷ 皮膚乾燥ショックでは交感神経の緊張により発汗が促され、皮膚は冷たく湿ります(冷汗)。乾燥するという記述は誤りなので、これが正解です。
- ⑸ 脈拍微弱心拍出量と血圧の低下により、頻脈でありながら脈は弱く触れにくくなります。ショックの所見として矛盾しません。
解説
正解は⑷です。ショックでは低下した心拍出量を補うために交感神経が緊張し、末梢血管が収縮するとともに発汗が促されます。そのため皮膚は冷たく湿った状態、いわゆる冷汗となり、乾燥することはありません。したがって皮膚乾燥という記述が誤りです。心原性ショックでは、組織の低灌流による顔面蒼白、脈拍微弱と頻脈、意識低下に加え、代謝性アシドーシスの代償や肺うっ血のため頻呼吸がみられます。蒼白・虚脱・冷汗・脈拍触知不能・呼吸不全というショックの5徴(5P)として整理して覚えておくと、判断しやすくなります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-06.html)を加工して作成