造影CT 施行後に一過性の血圧低下があった。次にこの患者の造影CT 施行が必要に…
造影CT 施行後に一過性の血圧低下があった。次にこの患者の造影CT 施行が必要になった場合に備えて共有すべき今回のCTの情報はどれか。
- ⑴ 体重体重は造影剤量を決める際の基礎情報ですが、副作用が起きたという事実そのものは伝わらず、再発予防には直結しません。
- ⑵ 管電圧管電圧は画質と被ばくに関わる撮影条件で、造影剤による副作用の再発予防とは関係しません。
- ⑶ 投与した造影剤の総量有用な記録ではありますが、この種の急性副作用は用量に依存しない機序で起こるため、製品名ほど重要ではありません。
- ⑷ 投与した造影剤の製品名同一製剤の再投与で同様以上の反応が起こり得るため、原因となった造影剤の製品名を共有します。次回の製剤変更や前投薬の検討につながります。
- ⑸ 推算糸球体濾過量〈eGFR〉推算糸球体濾過量は腎機能に基づく造影剤腎症のリスク評価の指標で、今回の一過性の血圧低下とは別の問題です。
解説
正解は⑷です。造影CT後の一過性の血圧低下は、ヨード造影剤による急性副作用と考えられます。同じ製剤を再び投与すると同様、あるいはより重い反応が起こる可能性があるため、次回に備えて共有すべき情報は「どの造影剤で起きたか」、すなわち投与した造影剤の製品名です。これが分かっていれば、次回は製剤の変更や前投薬の検討ができます。体重・造影剤の総量・管電圧はいずれも撮影条件の記録として有用ですが、副作用の再発予防には直結しません。推算糸球体濾過量は造影剤腎症のリスク評価に用いる指標であり、今回の急性副作用とは別の問題です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-06.html)を加工して作成