加速過分割照射が標準治療である腫瘍はどれか。
加速過分割照射が標準治療である腫瘍はどれか。
- ⑴ 食道癌食道癌は通常分割による化学放射線療法が標準で、加速過分割照射は標準治療ではありません。
- ⑵ 膵臓癌膵臓癌は化学療法が中心で、放射線を用いる場合も通常分割か体幹部定位放射線治療です。
- ⑶ 髄膜腫髄膜腫は良性で増殖が遅く、晩期障害を抑えるため1回1.8Gy程度の通常分割か定位放射線治療を用います。治療期間を短縮する意味がありません。
- ⑷ 肝細胞癌肝細胞癌は手術や局所療法が中心で、放射線では体幹部定位放射線治療や粒子線治療が用いられます。
- ⑸ 小細胞肺癌限局型小細胞肺癌では1回1.5Gyを1日2回、総線量45Gyを3週間で照射する加速過分割照射が、シスプラチン併用化学放射線療法の標準として確立しています。
解説
正解は⑸です。加速過分割照射は、1回線量を通常より小さくして1日2回照射し、総治療期間を短縮する方法で、増殖の速い腫瘍が治療中に再増殖するのを抑える狙いがあります。限局型小細胞肺癌では1回1.5Gyを1日2回、総線量45Gyを3週間で照射する方法が、シスプラチン併用の化学放射線療法とあわせて標準治療として確立しており、1日1回の通常分割より生存率が良いことが臨床試験で示されています。食道癌・膵臓癌・肝細胞癌・髄膜腫はいずれも通常分割や定位放射線治療が標準で、加速過分割は用いられません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-06.html)を加工して作成