ヒトパピローマウイルスが関与することが多いのはどれか。2 つ選べ。
ヒトパピローマウイルスが関与することが多いのはどれか。2 つ選べ。
- ⑴ 上咽頭癌上咽頭癌はEBウイルスの関与が知られており、HPVではありません。地域集積性があることも特徴です。
- ⑵ 中咽頭癌中咽頭癌、とくに口蓋扁桃や舌根の扁平上皮癌ではHPV関連例が増えており、非関連例より治療が奏効し予後が良好です。
- ⑶ 肝細胞癌肝細胞癌はB型・C型肝炎ウイルスの持続感染が主な原因で、HPVとの関連はありません。
- ⑷ 大腸癌大腸癌は食生活や遺伝的素因、炎症性腸疾患などが危険因子で、ウイルス感染との因果は確立していません。
- ⑸ 子宮頸癌子宮頸癌は高リスク型HPVの持続感染がほぼ全例で関与するとされ、HPVワクチンによる一次予防の対象となっています。
解説
正解は⑵と⑸です。ヒトパピローマウイルス(HPV)は性的接触により感染し、高リスク型(16型・18型など)の持続感染が上皮の発癌に関与します。代表が子宮頸癌で、そのほぼ全例にHPV感染が関与するとされ、HPVワクチンによる一次予防の対象になっています。頭頸部では中咽頭癌、とくに口蓋扁桃や舌根の扁平上皮癌でHPV関連例が増えており、非関連例に比べて放射線治療や化学放射線療法が奏効し予後が良好であることが知られています。上咽頭癌はEBウイルス、肝細胞癌はB型・C型肝炎ウイルスが主な関連因子で、大腸癌はウイルスとの因果が確立していません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-06.html)を加工して作成