18F-FDG PET で褐色脂肪への生理的集積と最も関連があるのはどれか。
18F-FDG PET で褐色脂肪への生理的集積と最も関連があるのはどれか。
- ⑴ 運動運動は骨格筋や心筋への集積を増やす因子です。検査前の激しい運動は控えますが、褐色脂肪の集積とは直接結びつきません。
- ⑵ 喫煙喫煙は肺や血管に影響しますが、褐色脂肪への生理的集積を高める因子としては知られていません。
- ⑶ 肥満褐色脂肪はむしろ痩せ型の若年者や女性で目立ちやすく、肥満者では活性が低いことが知られています。
- ⑷ 高血糖高血糖ではインスリンの作用で筋や脂肪組織にFDGが取り込まれ腫瘍集積が下がりますが、褐色脂肪の集積を特徴づける因子ではありません。
- ⑸ 寒冷刺激寒冷刺激で交感神経が興奮すると褐色脂肪が熱産生のため活性化し、糖の取り込みが増えてFDGが強く集積します。頸部から鎖骨上窩に左右対称に現れるのが典型です。
解説
正解は⑸です。褐色脂肪組織は熱を産生して体温を保つ組織で、寒冷刺激を受けると交感神経を介して活性化し、熱産生のために糖の取り込みが増えるので18F-FDGが強く生理的に集積します。頸部から鎖骨上窩、傍脊椎、腎周囲などに左右対称に現れるのが典型で、リンパ節転移などの病的集積と紛らわしくなります。このため検査室や待機室の室温を保ち、患者を保温することが対策になります。ほかの選択肢のうち運動は骨格筋への集積、高血糖は全身の腫瘍集積の低下に関わる因子で、褐色脂肪への集積を特徴づけるものではありません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-06.html)を加工して作成