放射性医薬品の投与前に甲状腺ブロックが必要な検査はどれか。
放射性医薬品の投与前に甲状腺ブロックが必要な検査はどれか。
- ⑴ 肝胆道シンチグラフィ99mTc-PMTなどのテクネチウム製剤を用いるため、遊離した放射性ヨウ素による甲状腺被ばくの心配がなく、ブロックは不要です。
- ⑵ 甲状腺シンチグラフィ123Iや99mTcO4-を甲状腺に集積させて評価する検査です。ブロックしてしまうと検査そのものが成立しません。
- ⑶ 唾液腺シンチグラフィ99mTcO4-を用いますが目的は唾液腺の摂取・排泄の評価であり、放射性ヨウ素は用いないため甲状腺ブロックは行いません。
- ⑷ 副甲状腺シンチグラフィ99mTc-MIBIなどを用いるテクネチウム製剤の検査で、甲状腺ブロックは不要です。
- ⑸ 副腎皮質シンチグラフィ131I-アドステロールを用いるため、遊離した放射性ヨウ素が甲状腺に集積します。これを防ぐためヨウ化カリウムなどによる甲状腺ブロックを投与前から行います。
解説
正解は⑸です。副腎皮質シンチグラフィには131I標識アドステロールを用いるため、体内で標識が外れて遊離した放射性ヨウ素が甲状腺に集積し、不要な内部被ばくを与えてしまいます。これを防ぐ目的で、検査前からヨウ化カリウム丸やルゴール液を服用させる甲状腺ブロックを行います。甲状腺シンチグラフィはヨウ素などが甲状腺に集積することを利用する検査なので、ブロックすると検査そのものが成立しません。肝胆道・唾液腺・副甲状腺の各シンチグラフィは99mTc標識製剤や201Tlを用いるため、放射性ヨウ素による被ばくの心配はなくブロックは不要です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-06.html)を加工して作成