正常の脳核医学画像(別冊No. 6)を別に示す。使用した放射性医薬品はどれか。
正常の脳核医学画像(別冊No. 6)を別に示す。使用した放射性医薬品はどれか。
- ⑴ ¹²³I-IMP123I-IMPは脳血流製剤で、大脳皮質・小脳皮質・基底核などの灰白質に強く集積し白質は低集積です。示された白質優位の分布とは逆になります。
- ⑵ ¹⁸F-FDG18F-FDGは糖代謝を反映し灰白質に強く集積します。皮質と白質のコントラストが逆転します。
- ⑶ ¹⁵O-CO2 ガス15O-CO2ガスは吸入により脳血流を評価する製剤で、やはり灰白質優位の分布を示します。
- ⑷ ¹²³I-イオフルパン123I-イオフルパンはドパミントランスポータに結合するため、正常では線条体に限局した強い集積を示します。びまん性の白質集積にはなりません。
- ⑸ ¹⁸F-フルテメタモルアミロイドPET製剤で、陰性(正常)では白質に非特異的集積がみられ大脳皮質には集積しません。示された白質優位で皮質の乏しい分布に一致します。
この問題は別冊の図版(写真・標本・心電図など)を見て答えます。図版は転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも所見の読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑸です。示された正常像は、大脳皮質(灰白質)の集積が乏しく白質にほぼ一様な集積がみられる分布で、アミロイドPET製剤である18F-フルテメタモルの陰性(正常)所見に一致します。アミロイドPETでは白質への非特異的集積が生理的にみられ、皮質にまで集積が及ばず灰白質と白質のコントラストが保たれている状態が陰性と判定されます。ほかの選択肢の製剤はいずれも分布が明らかに異なり、脳血流製剤やFDGは灰白質優位、イオフルパンは線条体に限局した集積を示すため、白質優位の像とは区別できます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-06.html)を加工して作成