空間分解能補正を組み込んだPET 画像再構成法で集積部の辺縁を縁取ったような高集…
空間分解能補正を組み込んだPET 画像再構成法で集積部の辺縁を縁取ったような高集積を生じるアーチファクトはどれか。
- ⑴ アップワードクリープアップワードクリープは心筋SPECTなどで負荷後に横隔膜がゆっくり上昇し心臓が移動することによる偽の欠損像で、辺縁の高集積とは異なります。
- ⑵ ギブスアーチファクト点拡がり関数を組み込んだ再構成では、信号が急に変化する境界でオーバーシュートが生じ、集積部の縁が高く描出されます。SUVの過大評価につながります。
- ⑶ スターアーチファクトスターアーチファクトは投影数が不足したフィルタ補正逆投影で、高集積点から放射状に線が伸びる偽像です。
- ⑷ ストリークアーチファクトストリークアーチファクトは金属や急激な吸収差、計数不足によって生じる線状の偽像で、辺縁の縁取りではありません。
- ⑸ トランケーションアーチファクトトランケーションアーチファクトは体が視野からはみ出したときに辺縁の情報が欠けて生じる偽像で、分解能補正が原因ではありません。
解説
正解は⑵です。ギブスアーチファクトは、信号が急峻に変化する境界を有限の周波数成分で表そうとするときに生じる、辺縁のオーバーシュートとリンギングのことです。PET画像の再構成に点拡がり関数を用いた空間分解能補正を組み込むと、この効果が強調され、集積部の輪郭が縁取られたように高く描出されます。小さな病変ではSUVの過大評価につながるため、補正の有無を意識して読影・定量を行う必要があります。ほかの選択肢はいずれも別の成因によるもので、集積部の辺縁を縁取るという特徴的な見え方の説明にはなりません。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-06.html)を加工して作成