脳血流SPECT データ解析で正しいのはどれか。
脳血流SPECT データ解析で正しいのはどれか。
- ⑴ 統計学的画像解析では灰白質体積を評価する。統計学的画像解析が比較するのは血流を反映した集積の分布です。灰白質体積を評価するのはMRIを用いるVSRADなどで、別の解析にあたります。
- ⑵ パトラックプロット法では採血は不要である。大動脈弓に関心領域を設定して入力関数を得るため、動脈採血を行わずに脳血流量を定量できます。非侵襲的である点が利点です。
- ⑶ 統計学的画像解析では手動で関心領域を設定する。解剖学的標準化により脳を共通座標に変形させたうえで自動的に比較します。手動で関心領域を置く必要はありません。
- ⑷ Z スコアの算出にはダイナミック画像が必要である。Zスコアは安静時のスタティック画像と健常者データベースとの差を標準偏差で表したもので、ダイナミック収集は不要です。
- ⑸ コンパートメント解析はスタティック画像で行われる。コンパートメント解析は放射能の時間的な出入りを追う手法なので、経時的に収集したダイナミック画像が必要です。
解説
正解は⑵です。脳血流SPECTのパトラックプロット法は、投与直後のダイナミック収集で大動脈弓に関心領域を置き、そこから入力関数を求める方式のため、動脈採血を必要としません。非侵襲的に脳血流量を定量できることが大きな利点です。これに対し統計学的画像解析(eZISなど)は、脳を共通の座標へ変形させる解剖学的標準化を自動で行い、健常者データベースと比較して血流の増減をZスコアとして表示する手法です。手動での関心領域設定は行わず、評価しているのも体積ではなく血流を反映した集積の分布である点に注意しましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-06.html)を加工して作成