ガンマカメラで正しいのはどれか。2 つ選べ。
ガンマカメラで正しいのはどれか。2 つ選べ。
- ⑴ シンチレータが厚いほど空間分解能が高い。逆です。シンチレータを厚くすると検出効率は上がりますが、光の広がりが大きくなって位置決定の精度が落ち、空間分解能は低下します。
- ⑵ 位置計算には抵抗マトリクス方式が用いられる。各光電子増倍管の出力を抵抗マトリクスで重み付け加算し、X・Y信号からシンチレーション位置を求めるのがアンガー型の位置演算方式です。
- ⑶ NaI(Tl)シンチレータの厚さは2 インチ程度である。一般的なガンマカメラのNaI(Tl)シンチレータは3/8インチ(約9.5mm)程度です。2インチでは厚すぎて空間分解能が保てません。
- ⑷ エネルギー演算機構はZ 信号加算回路と波高分析器からなる。全光電子増倍管の出力を加算したZ信号が入射光子のエネルギーに比例し、これを波高分析器にかけてウィンドウ内の事象のみを収集します。
- ⑸ 入射γ 線エネルギーが高いほどシンチレータの光電吸収検出効率は高い。光電吸収の断面積はエネルギーが高くなるほど急激に小さくなります。したがって入射γ線エネルギーが高いほど光電吸収による検出効率は低下します。
解説
正解は⑵と⑷です。アンガー型ガンマカメラでは、シンチレータで生じた光を複数の光電子増倍管で受け、各管の出力を抵抗マトリクスで重み付けして加算し、X+・X-・Y+・Y-の信号からシンチレーションの位置を算出します。またエネルギー演算では、全光電子増倍管の出力を加算したZ信号が入射光子のエネルギーに比例するので、これを波高分析器にかけて設定ウィンドウ内の事象だけを収集します。シンチレータを厚くすると検出効率は上がりますが、発生した光が広がって位置決定の精度が落ちるため空間分解能は低下します。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-06.html)を加工して作成