頭部MRI のFLAIR 像で最も高信号を呈するのはどれか。
頭部MRI のFLAIR 像で最も高信号を呈するのはどれか。
- ⑴ 側脳室側脳室は脳脊髄液そのものであり、FLAIRの反転回復パルスにより信号が抑制されて低信号になります。
- ⑵ 眼窩脂肪眼窩脂肪は自由水ではないため信号抑制を受けず、T2強調をベースとするFLAIR像でも高い信号を保ちます。選択肢中で最も高信号です。
- ⑶ 頭蓋骨皮質皮質骨は可動性の水素原子がほとんどないため、無信号(黒)に近く描出されます。
- ⑷ 大脳基底核大脳基底核は灰白質に相当し、中等度の信号を示します。高信号ではありません。
- ⑸ シルビウス裂シルビウス裂はくも膜下腔の脳脊髄液で満たされるため、FLAIRでは抑制されて低信号になります。
解説
正解は⑵です。FLAIR像はT2強調の撮像に反転回復パルスを加えて自由水の信号だけを抑制した画像です。したがって側脳室やシルビウス裂のように脳脊髄液が存在する部位は低信号になり、脳室周囲の病変が見つけやすくなります。一方、眼窩脂肪の水素原子は自由水ではないためこの抑制を受けず、T2強調をベースとした撮像でもともと高い信号を保つので、選択肢のなかでは最も高信号を呈します。頭蓋骨皮質は可動性の水素原子に乏しく無信号に近く、大脳基底核は灰白質相当の中等度信号にとどまります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-06.html)を加工して作成