MR 像(別冊No. 1)を別に示す。矢印で示すアーチファクトの原因はどれか。
MR 像(別冊No. 1)を別に示す。矢印で示すアーチファクトの原因はどれか。
- ⑴ 金属金属アーチファクトは局所の著しい信号消失と周囲の像のゆがみとして現れます。等間隔で繰り返す像のずれにはなりません。
- ⑵ 磁化率磁化率アーチファクトは空気と組織の境界などで信号の抜けやゆがみとして現れる現象で、周期的なゴーストとは形が異なります。
- ⑶ 折り返し折り返し(エイリアシング)はFOVの外にある部分が反対側に写り込む現象で、重なりは1回だけです。等間隔で何度も繰り返しません。
- ⑷ 化学シフト化学シフトアーチファクトは脂肪と水の境界に周波数エンコード方向へ現れる黒白の縁取りで、位相エンコード方向に並ぶ像ではありません。
- ⑸ 動脈の拍動拍動により血流信号が周期的に変化すると、その変動が位相エンコード方向にゴーストとして繰り返し現れます。原因血管を通る線上に等間隔で並ぶのが特徴です。
この問題は別冊の図版(写真・標本・心電図など)を見て答えます。図版は転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも所見の読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑸です。矢印が示しているのは、位相エンコード方向に沿って等間隔に並ぶ像のずれ、すなわちゴーストです。拍動する動脈では心拍に同期して血流の信号が周期的に変化し、その変動が位相エンコード方向にだけ折り返して繰り返し像となって現れます。見分ける手がかりは、周波数エンコード方向ではなく位相エンコード方向にのみ並ぶこと、そして原因となる血管と同じ信号強度をもち、血管の位置を通る線上に等間隔で現れることです。対策としては心電同期、飽和パルスの付加、位相エンコード方向の変更などがあります。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-06.html)を加工して作成