成人の超音波検査で最も高い周波数のプローブを用いるのが適切なのはどれか。
成人の超音波検査で最も高い周波数のプローブを用いるのが適切なのはどれか。
- ⑴ 門脈門脈は肝門部にあり体表から5〜10cm程度と深いため、高周波では減衰して届きません。3〜5MHz程度のコンベックスプローブを用います。
- ⑵ 脾静脈脾静脈は膵臓の背側を走る深部の血管で、腹部用の低い周波数のプローブが必要です。
- ⑶ 総頸動脈総頸動脈は体表から1〜3cm程度と最も浅く、7〜12MHz程度の高周波リニアプローブで内膜中膜複合体厚まで細かく描出できます。
- ⑷ 上行大動脈上行大動脈は縦隔内の深い位置にあり、心臓超音波では肋間から届かせるため低周波のセクタプローブを用います。
- ⑸ 腹部大動脈腹部大動脈は後腹膜の深い位置にあるため、減衰の少ない低周波のコンベックスプローブが適します。
解説
正解は⑶です。超音波は周波数が高いほど分解能が上がりますが、その分だけ減衰も大きくなり到達深度は浅くなります。したがって最も高い周波数のプローブを使うのは、最も浅い位置にある血管です。総頸動脈は体表からわずか1〜3cm程度の深さにあり、7〜12MHz程度の高周波リニアプローブを用いて内膜中膜複合体厚まで細かく観察するのが標準です。ほかの選択肢はいずれも腹部や縦隔の深部にある血管で、3〜5MHz程度のコンベックスプローブやセクタプローブを用います。分解能と深達度がトレードオフの関係にあると押さえておきましょう。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-06.html)を加工して作成