脳卒中が疑われる場合のMRI の撮影順で適切なのはどれか。
脳卒中が疑われる場合のMRI の撮影順で適切なのはどれか。
- ⑴ MRA→拡散強調像→FLAIR 像→T2 強調像→T1 強調像→T2*強調像拡散強調像よりMRAを先に撮影する順です。MRAは撮像時間が長く、途中で検査が中断すると超急性期梗塞の有無が分からなくなるため、先頭に置くのは適切ではありません。
- ⑵ T1 強調像→T2 強調像→FLAIR 像→T2*強調像→MRA→拡散強調像最も重要な拡散強調像が最後になっています。体動などで検査を打ち切ると、治療方針の判断に必要な情報が得られません。
- ⑶ T1 強調像→T2 強調像→T2*強調像→拡散強調像→MRA→FLAIR 像拡散強調像が4番目で、優先度の低いT1強調像・T2強調像が先に来ています。急を要する脳卒中の撮影順としては不適切です。
- ⑷ 拡散強調像→MRA→FLAIR 像→T2*強調像→T2 強調像→T1 強調像超急性期脳梗塞を検出できる拡散強調像を最初に、次いで責任血管を評価するMRA、続いてFLAIR像・T2*強調像と、治療方針に直結する順に並んでいます。
- ⑸ 拡散強調像→T1 強調像→T2*強調像→FLAIR 像→T2 強調像→MRA拡散強調像を最初に置く点は正しいものの、閉塞血管の評価に必要なMRAが最後になっており、血行再建の判断が遅れます。
解説
正解は⑷です。脳卒中が疑われる場合は、超急性期の脳梗塞を最も早く検出できる拡散強調像を最初に撮影します。発症後数十分で高信号として描出され、血栓溶解療法などの適応判断に直結するためです。次に閉塞や狭窄の部位を示すMRAを行い、続いてFLAIR像で梗塞巣の時間経過や慢性病変を確認し、T2*強調像で出血や微小出血の有無を調べます。T2強調像・T1強調像は補助的な位置づけなので最後に回します。体動などで検査を途中で打ち切っても診断に必要な情報が残る順に並べる、という考え方が要点です。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-06.html)を加工して作成