頸部の造影CT 像(別冊No. 11)を別に示す。矢印で示すのはどれか。
頸部の造影CT 像(別冊No. 11)を別に示す。矢印で示すのはどれか。
- ⑴ 気管気管は内部が空気で満たされ、CTでは中央に黒く抜ける輪状の構造として写ります。造影される血管とは濃度が正反対です。
- ⑵ 食道食道は気管や甲状腺の後方にある扁平な軟部組織で、造影されません。円形に強く濃染する構造ではありません。
- ⑶ 甲状腺甲状腺は気管の前面から両側面を覆う蝶形の実質臓器で、造影されますが血管のような円形ではありません。
- ⑷ 総頸動脈甲状腺の後方、気管の外側にあって円形に強く均一に濃染する内側の血管が総頸動脈です。矢印が示す構造にあたります。
- ⑸ 内頸静脈内頸静脈は総頸動脈の外側にあり、より大きく断面形が変わりやすい血管です。動脈相では濃染が弱い点でも区別できます。
この問題は別冊の図版(写真・標本・心電図など)を見て答えます。図版は転載していないため、下の出典のページから公式のPDFをご覧ください。解説だけでも所見の読み取り方が分かるように書いています。
解説
正解は⑷です。頸部の造影CTでは、気管の外側、甲状腺の後方に左右一対の円形で強く造影される血管が並びます。このうち内側にあり、周囲との境界が明瞭で円形を保つのが総頸動脈で、その外側にあるやや大きく形が変わりやすい血管が内頸静脈です。動脈相では動脈がより高濃度に均一に濃染するため区別できます。気管は中央の空気で黒く抜ける管、食道はその後方でつぶれた形の軟部組織、甲状腺は気管の前面から側面を覆う造影された軟部組織として描出されます。
出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/topics/tp250428-06.html)を加工して作成